丸美屋の仕事

丸美屋の仕事

食へのあくなき探求と挑戦。
目標は「のりたま」のような
ロングセラー商品。

商品開発部 商品開発一課

2008年入社小泉 貴弘

大学での専攻は醸造。プライベートでも食事を作る時、
食べる時は「より美味しくするには…?」と考え続けている。

商品イメージからレシピを作り、
試作を繰り返す

マーケティング部と共に協議した方向性や味のイメージをもとに、おいしくて安全な商品を作っていくのが商品開発部の仕事です。候補となる原材料や調味料を選び、まずは家庭用のキッチンで調理してみるところからスタート。多いときは100回近くの試作と試食を繰り返し、工場で大量生産しても品質が変わらないよう、製造ラインの流れを想定しながら完成品に近づけていきます。それでも実際に製造ラインに乗せれば様々な課題が出てきます。製造事業部や生産管理部、資材部などと意見を交換しながら、最終的な量産体制に落とし込んでいくのです。また、商品に最適なパッケージの形態や材質を考えるのも仕事のひとつ。パッケージ裏面の『一括表示』や『栄養成分表示』も作成します。食品に関わる法律など、食に関する幅広い知識が必要な仕事です。

何度も壁にぶつかり、
行き詰まりながら成長する

世の中に無いものを作り出すわけですから、開発工程で壁にぶつかるのは当たり前。試作品に対する試食でもらった厳しい意見に頭を抱えることもあります。そんな時でも周囲に相談すれば、助言がもらえるのが商品開発部の良いところ。仕事が半分趣味(?)で研究肌、行き詰まっては壁を乗り越えてきた人達ばかりが集まっています。課題を細分化してひとつずつ検証しながらクリアしていくのも、地味ですが着実に前に進める方法です。入社3年目での『カレー春雨』のリニューアルは開発期間が通常の半分ほどしかなく、試作回数も限られていました。それでも、『スパイス感』『コク』などポイントを絞り込むことで、最小限の時間と労力で最大限の成果を得ることができたのです。近年、市場に出ては消える新商品が多い食品市場の中で、定番として残っていくのはほんのひと握り。その『ひと握り』を作り出すために、日々挑戦を続けています。

いつの日かロングセラー商品を
作り出したい

当社は立案から量産まで全ての工程に携われる『1商品1担当制』だから商品への愛着もひとしお。今年で入社5年目。手がけた商品は20個以上、世の中に出なかったものもたくさんあります。『商品化』するからには当然、原価面も考慮しなければならず、入れる具材の数でマーケティング部と議論したり、新しい原料をより良い条件で採用するために資材部へ協力を求めたりすることもしばしば。品質やコストを考慮した商品の構築という仕事に対して、日々プレッシャーを感じています。それでもこの仕事を頑張れるのは、携わった商品がいつの日か『ロングセラー商品』と呼ばれるようになるのが夢であり目標だからです。長く売れる商品というのは1人で作り出せるものではありません。お客様からの声を活かし、関連する全ての部署との連携がうまくいってこそ『ロングセラー商品』は生まれるのだと信じています。

1日のスケジュール

8:30
出勤、メールチェック
9:00
試作の準備
9:30
ふりかけ用の粒子の試作
10:30
試作品の試食、先輩や同僚と意見交換
11:30
情報収集、資料作成
12:00
他部署の同期と食堂で昼食
13:00
原料メーカーと商談
14:00
試作品についてマーケティング部と打合せ
15:15
休憩
15:30
試作結果のまとめ、翌日の試作準備
17:00
新商品の包装設計検討
18:00
退勤

商品の配合検討以外にも、包装設計、パッケージに記載する一括表示や栄養成分表示の作成、配合や製造工程を記載した製造仕様書の作成、工場での製造立会いなど、商品を構成する一原料から最終的な状態まで幅広く関わる仕事をしています。
担当商品の構築以外にも、他部署からの原料に関する品質確認依頼や製造テスト依頼など、様々な仕事があります。

1年間のスケジュール

1月
秋冬向け商品の試作
2月3月
試作、試食調査
4月
製造テスト立会い、関連部署との打ち合わせ、一括表示作成
5月
製造仕様書作成、初回製造立会い
6月
次期(春夏向け)担当商品についてマーケティング部担当者と打合せ
7月
春夏向け商品の試作
8月9月
試作、試食調査
10月
製造テスト立会い、関連部署との打ち合わせ、一括表示作成
11月
製造仕様書作成、初回製造立会い
12月
次期(秋冬向け)担当商品についてマーケティング部担当者と打合せ

商品発売のタイミングは年に2回、2月と8月です。1人が3~4つの担当商品を持つため、並行して試作を進める1-3月、7-9月は繁忙期になります。
試作品の調査は、部員、他部署の社員、主婦モニターと少しずつ規模を大きくして行います。
また、新規原料の採用などで国内外の原料メーカーを訪問し、製造工程の確認をすることもあります。

タイトな試作期間でリニューアルした
「カレー春雨」
丸美屋入社後に初めてリニューアルを担当した『カレー春雨』。「本格的なスパイス感を出す」「子どもも食べられるように」という一見相反するような要望に短期間で挑戦しました。一度発売した商品に改良を加えて市場に定着させていくのも、新商品開発と並ぶ大切な業務なのです。